【チケット・トゥ・ライド】特定の路線に価値をプラス!「ボーナス路線」ルール解説
いつもの『チケット・トゥ・ライド』に変化を
『チケット・トゥ・ライド』は、手軽に始められるのに奥深い戦略が楽しめる人気のボードゲームです。手札の列車カードを使って路線を繋ぎ、行き先チケットを達成する楽しさは格別です。しかし、何度か遊んでいると、特定の区間の路線が重視されがちだったり、似たようなルート選択になったりして、少しマンネリを感じることもあるかもしれません。
この記事でご紹介する「ボーナス路線」ルールは、ゲームにちょっとした要素を加えることで、普段あまり注目されないような路線に新たな価値を与え、プレイの幅を広げるための簡単なアレンジです。いつもの『チケット・トゥ・ライド』のプレイに新鮮さを加えたい時に、ぜひ試してみていただきたい方法です。
「ボーナス路線」ルールとは
「ボーナス路線」ルールは、ゲーム開始時に特定の条件を満たす路線を完成させたプレイヤーに、通常の点数に加えてボーナス点を与えるというシンプルな追加ルールです。このルールを導入することで、プレイヤーは行き先チケットの達成だけでなく、公開されたボーナス路線の条件も意識しながらプレイすることになります。
アレンジの具体的な手順
このアレンジを行うために、特別なコンポーネントを用意する必要はありません。ゲームの準備時に少し手順を追加するだけです。
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ボーナス条件の決定: ゲーム開始前に、どのような路線にボーナス点を与えるかを決めます。条件はいくつか考えられます。
- 特定の長さの路線(例:「3両以上の路線完成で+2点」)
- 特定の種類の路線(例:「トンネル完成で+3点」「フェリー完成で+2点」)
- 特定の地域にある路線(例:「カナダ国内の路線完成で+1点」)
- 特定の都市間の路線(例:「ニューヨークとシカゴを結ぶ路線完成で+4点」) この中から、3〜5種類程度の条件を選ぶのがおすすめです。最初は、ゲームバランスへの影響が小さい、特定の長さや種類の路線に関する条件から始めるのが良いでしょう。紙に条件と点数を書き出すか、覚えておくだけでも構いません。
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ボーナス条件の公開: ゲーム開始時に、選んだボーナス条件を全てのプレイヤーが見えるように公開します。紙に書いた場合は、ボードの脇に置いておきます。
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プレイ中の適用:
- プレイヤーが路線を完成させた際、通常の点数計算を行います。
- 完成させた路線が、公開されているボーナス条件のいずれかを満たしているかを確認します。
- 条件を満たしていれば、その路線に対して定められたボーナス点を通常の得点に加算します。
- ポイント: このボーナスは、その路線を完成させた時に1回だけ得られます。例えば、「トンネル完成で+3点」という条件があり、プレイヤーAがボード上のいずれかのトンネル路線を完成させたとします。この時、Aは通常の点数に加えて3点を得ます。その後、別のプレイヤーBが別のトンネル路線を完成させた場合、Bも同様に通常の点数に加えて3点を得ます。同じ路線に対して複数のプレイヤーがボーナスを得ることはありません。
プレイへの組み込み方と面白さの変化
この「ボーナス路線」ルールを導入すると、ゲーム開始時からプレイヤーの意識に変化が生まれます。
- 新しい戦略の選択肢: 行き先チケットだけを追うのではなく、「公開されているボーナス路線の条件を満たすルートも狙ってみようか」という新たな選択肢が生まれます。
- 普段使わない路線への注目: 例えば「フェリー完成で+2点」という条件があれば、普段は敬遠しがちなフェリー路線を積極的に利用する理由ができます。これにより、マップの様々な場所が活用されるようになります。
- 他のプレイヤーとの駆け引き: 他のプレイヤーがどのボーナス条件を狙っているか、どのボーナス路線を先に完成させようとしているかを予測し、それを妨害したり、逆に便乗したりといった駆け引きが生まれる可能性があります。
- マンネリ解消: いつも同じようなルートになってしまうという悩みが解消され、新しい展開やルート開拓の楽しみが増します。
ボーナス点の値によっては、ゲームバランスに影響が出る可能性もありますので、最初は控えめな点数(1〜3点程度)から試してみて、慣れてきたら点数を調整したり、より複雑な条件(例:「連続した2つのトンネル路線を完成で+5点」など)を加えてみたりするのも面白いでしょう。
まとめ
『チケット・トゥ・ライド』の「ボーナス路線」ルールは、最小限のアレンジでゲームプレイに新鮮な刺激を与えてくれる方法です。特定の路線に新たな価値が生まれることで、これまでとは違うルート選択や戦略が生まれ、ゲームをより深く楽しむことができるようになります。いつもの『チケット・トゥ・ライド』の旅に、少し違った彩りを加えてみてはいかがでしょうか。手軽に試せるアレンジですので、ぜひ次のプレイで導入を検討してみてください。