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【テラフォーミング・マーズ】資金が新たな選択肢に!「特別標準プロジェクト」ルール解説

Tags: テラフォーミング・マーズ, ルール変更, アレンジ, 標準プロジェクト, 資金活用

いつもの標準プロジェクトに飽きていませんか?

ボードゲーム『テラフォーミング・マーズ』は、火星を緑豊かな星に変えていく壮大なテーマと、多様なプロジェクトカードによる戦略の奥深さが魅力です。しかし、何度も繰り返しプレイしていると、「標準プロジェクト」を使う場面が限られてきたり、特定のプロジェクトカードを引けないと手が詰まってしまうように感じたりすることもあるかもしれません。

標準プロジェクトは、手札に適切なカードがないときや、どうしても特定の効果を得たい場合に頼りになる選択肢ですが、その種類は固定されており、プレイの展開を大きく変えるほど強力ではありません。もっと資金を有効活用したり、状況に応じた柔軟な対応をしたりしたいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、そんな『テラフォーミング・マーズ』のプレイに新しい風を吹き込む、「特別標準プロジェクト」というアレンジルールをご紹介します。資金(M₡)を支払うことで実行できる、新しい標準プロジェクトを追加するシンプルな方法です。

「特別標準プロジェクト」アレンジの概要

このアレンジは、既存の標準プロジェクトに加えて、数種類の新しいアクションを「特別標準プロジェクト」として追加するというものです。これらの新しいプロジェクトは、通常のプロジェクトカードのように手札からプレイするのではなく、既存の標準プロジェクトと同様に、手番中にアクションとして指定された資金を支払うことで誰でも実行できます。

これにより、資金の新たな使い道が生まれ、手札のプロジェクトカードや場の状況に左右されすぎない、より柔軟な戦略を立てることが可能になります。

新しい「特別標準プロジェクト」の例と詳細解説

「特別標準プロジェクト」としてどのようなアクションを追加するかは、プレイヤー間で相談して決定できます。ゲームのバランスを大きく崩さず、かつプレイに新しい面白さをもたらすような例をいくつかご紹介します。これらを参考に、オリジナルの「特別標準プロジェクト」を考案することも可能です。

例1:緊急資源調達

これは、特定の資源がどうしても少量欲しい場合に役立ちます。例えば、植物が少し足りなくて森林タイルを配置できない、エネルギーが足りなくて次の世代で困りそう、といった状況での打開策になり得ます。プロジェクトカードの効果で資源を得るよりもコストは割高ですが、確実に入手できる点が魅力です。

例2:研究開発資金提供

手札が枯渇してしまい、有効なプロジェクトカードがない状況で役立ちます。次の手番に向けて選択肢を増やすための投資として利用できます。これは、標準プロジェクトの「カードを引く」よりもわずかに高コストですが、手軽に実行できるのが利点です。

例3:インフラ強化投資

これは、特定の生産力が不足している場合に長期的な視点で役立ちます。特に序盤にM₡生産力を少し上げたい場合や、後半になって特定の資源生産を強化したい場合に有効な選択肢となり得ます。標準プロジェクトには生産力を上げるものがないため、新しい選択肢として機能します。

実施方法

これらの「特別標準プロジェクト」は、ゲーム中に参照できるよう、小さなメモ用紙などにリストアップしてテーブルの隅に置いておくと良いでしょう。プロジェクト名、コスト、効果を明確に記述します。特別なコンポーネントを用意する必要はありません。

プレイへの組み込み方と注意点

まとめ

この記事でご紹介した「特別標準プロジェクト」アレンジは、『テラフォーミング・マーズ』のプレイに手軽に新しい要素を追加し、マンネリを解消する一つの方法です。資金の新たな活用法を生み出し、より柔軟な戦略を可能にすることで、ゲーム体験に新鮮さをもたらします。

ここで提案した例を参考に、ご自身のプレイグループに合ったオリジナルの「特別標準プロジェクト」を考案してみるのも楽しいでしょう。ぜひ、このアレンジを試して、『テラフォーミング・マーズ』の新たな楽しみ方を発見してください。