【宝石の煌き】超過したトークンが無駄にならない!「還元ボーナス」ルール解説
はじめに
『宝石の煌き』は、宝石トークンを集めて発展カードを購入し、勝利点を獲得することを目指す人気のボードゲームです。シンプルながら奥深い戦略が楽しめる一方で、「手番終了時にトークンが10個を超えてしまい、せっかく集めたトークンをいくつか捨てなければならない」という状況は、多くのプレイヤーが経験することでしょう。捨てたトークンはゲームから除外され、何の役にも立ちません。
この記事では、そうした「超過してしまったトークン」に少しだけ新しい価値を与える「還元ボーナス」というアレンジルールをご紹介します。このルールを導入することで、トークンマネジメントの考え方が変わり、ゲームに新鮮な変化をもたらすことができるでしょう。
「還元ボーナス」ルールの概要
このアレンジルールは非常にシンプルです。通常、手番終了時に所持しているトークンが10個を超えた場合、10個になるまで好きな色のトークンを捨てますが、「還元ボーナス」では、この時に捨てたトークン1個につき、ゲーム終了時の最終勝利点に1点を加算します。
捨てたトークンは通常通りゲームから除外されますが、それらが全くの無駄になるのではなく、最終的な得点にわずかに貢献するというのがこのルールのポイントです。
ルール変更点と詳細
元のルールでは、手番の最後にトークンが10個を超えていたら、10個になるまで超過分を捨てます。このとき、捨てたトークンは単にサプライに戻るか、箱に戻されるだけで、プレイヤーに何ら利益をもたらしませんでした。
新しい「還元ボーナス」ルールでは、この手番終了時の処理に以下の項目が追加されます。
- 手番を行い、所持トークンが10個を超えた場合、元のルール通り10個になるまで超過分を捨てます。
- この時に捨てたトークン1個につき、プレイヤーはゲーム終了時の最終勝利点に1点を加算します。
例えば、手番終了時に12個のトークンを持っていたプレイヤーが2個のトークンを捨てた場合、そのプレイヤーの最終勝利点に2点が加算されます。15個持っていて5個捨てた場合は、5点が加算されます。
この加算される点数は、ゲーム中に獲得する発展カードや貴族タイルによる勝利点とは別に記録します。ゲーム終了時の最終勝利点は、「発展カード・貴族タイルによる勝利点」+「還元ボーナスによる勝利点」の合計となります。
「還元ボーナス」点の記録方法
「還元ボーナス」の点数を記録する方法はいくつか考えられますが、最も簡単なのは以下のいずれかです。
- プレイヤーごとに「還元ボーナス」用のマーカーやチップを用意する: 例えば、使っていないコンポーネントや、別のゲームの小さなマーカーなどを流用します。トークンを捨てるたびに、その数だけマーカーをプレイヤーの前に置き、最終的にそのマーカーの数を数えて合計勝利点に加算します。
- 紙に記録する: 各プレイヤーが捨てたトークンの合計数をゲーム中メモしておきます。
視覚的に分かりやすいのはマーカーやチップを使用する方法です。
プレイへの組み込み方と注意点
この「還元ボーナス」ルールを導入する際は、ゲーム開始前にプレイヤー全員で合意してください。
- 準備: 特別なコンポーネント加工は不要ですが、上記の通り「還元ボーナス」点を記録するための簡単な道具があると便利です。
- プレイ中: 通常通りゲームを進め、手番終了時にトークンを捨てる必要が生じた場合に、この新しいルールを適用します。
- ゲーム終了時: いずれかのプレイヤーが勝利条件(通常15点以上)を満たし、そのラウンドの最後のプレイヤーまで手番を終えたらゲーム終了です。各プレイヤーは、発展カードや貴族タイルによる勝利点に加え、ゲーム中に獲得した「還元ボーナス」点を合計して最終勝利点を計算します。最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
想定される面白さの変化とバランスへの影響
この「還元ボーナス」ルールを導入することで、以下のような変化が期待できます。
- 超過トークンの活用: これまで完全に無駄になっていた超過トークンに価値が生まれるため、トークンをギリギリまで貯め込む戦略のリスクがわずかに緩和されます。
- 新しい選択肢の検討: 例えば、どうしても今すぐ購入したい高レベルの発展カードがあるが、トークンを3色まとめて取るとトークンが10個を超える、といった状況で、あえて超過覚悟でトークンを獲得し、超過分の数点でも回収するという選択肢が生まれ得ます。
- 終盤の駆け引き: 僅かではありますが、最終勝利点に数点が加算される可能性があるため、特に接戦になった場合にこの「還元ボーナス」点が勝敗を分ける要因となることも考えられます。
ゲームバランスへの影響は比較的軽微と考えられます。このボーナス点だけで大きく有利になることは稀ですが、従来の『宝石の煌き』とは少し異なるトークンマネジメントの視点を提供します。
まとめ
『宝石の煌き』において、超過してしまったトークンに「還元ボーナス」として少しだけ勝利点としての価値を与えるこのアレンジルールは、元のゲームの面白さを大きく損なうことなく、トークン獲得と利用の戦略に新しい要素を加えます。
手軽に試せる簡単なルール変更ですので、『宝石の煌き』をよくプレイしていて、少しマンネリを感じ始めている方や、トークンを捨てるのがもったいないと感じていた方は、ぜひ一度この「還元ボーナス」ルールを導入してプレイしてみてはいかがでしょうか。いつもとは少し違う展開や新しい発見があるかもしれません。