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【街コロ】サイコロの目に新たな価値!「出目投資」アレンジ解説

Tags: 街コロ, アレンジルール, ハウスルール, 戦略, マンネリ解消

ボードゲーム『街コロ』は、サイコロを振って施設カードから収入を得るというシンプルながらも楽しいゲームです。しかし、何度もプレイするうちに、特定の施設カードを使った定石のような戦略に落ち着いてしまい、少しマンネリを感じることがあるかもしれません。また、サイコロの出目によって収入が大きく左右されるため、運の要素が強く出ることもあります。

この記事でご紹介する「出目投資」ルールは、既存のシンプルなゲームの流れを大きく変えることなく、サイコロの出目に戦略的な要素を少し加えることで、ゲーム体験に新しい刺激をもたらすアレンジです。手軽に導入できますので、ぜひ試してみてください。

新しいルール「出目投資」の概要

この「出目投資」ルールは、ゲーム開始時にプレイヤーが特定のサイコロの出目に少額のコインを投資することで、その出目が出た際に通常の施設収入に加えて追加のボーナスを得られるようにするものです。

プレイヤーはゲーム開始前に、どの出目にボーナスを付けたいかを決め、そこに「投資」をします。ゲーム中、誰かのサイコロがその出目を出したら、その出目に投資していた全てのプレイヤーがボーナスを受け取ることができます。

詳細解説:ルールの変更点と手順

このアレンジに必要な準備は、各プレイヤーが投資した出目を示すための目印(トークンやマーカーなど)をいくつか用意することだけです。元のゲームのコインや余ったトークン、または小さな紙片などでも代用できます。ここでは仮に「投資マーカー」と呼びます。

  1. 準備段階:投資マーカーの配布

    • ゲーム開始前に、各プレイヤーに投資マーカーを3個ずつ配布します。(マーカーの数はゲームの人数や長さによって調整できます)
    • サイコロの出目(1~12)を示すエリアを用意します。ボードの脇に紙を置いたり、余ったカードで目印にしたり、視覚的にどの出目に投資されているか分かりやすいようにします。
  2. ゲーム開始前:投資フェーズ

    • 通常のゲーム準備が完了したら、各プレイヤーは手持ちの投資マーカーを、ボーナスを得たいサイコロの出目エリアに配置します。
    • 投資にはコストを設定しても良いでしょう。(例:投資マーカー1個につき1コインを支払う)。これにより、初期資金との兼ね合いでどの出目に投資するかの悩ましさが増します。今回はコストなしで説明します。
    • 1つの出目エリアに置ける投資マーカーの数には制限を設けることを推奨します。(例:1つの出目には最大2個まで、またはプレイヤーごとに1個までなど)。これにより、特定の出目に投資が集中しすぎるのを防ぎます。ここでは、1つの出目にはプレイヤーごとに1個まで置ける(合計最大プレイヤー人数分)とします。
    • 例えば、あなたは出目「3」に1個、出目「8」に1個、出目「10」に1個の投資マーカーを置く、といった具合です。
  3. ゲーム中:ボーナスの獲得

    • ゲームが始まったら、誰かがサイコロを振り、その出目が確定した際、通常の施設からの収入計算を行います。
    • そのサイコロの出目が、いずれかのプレイヤーが投資した出目と一致した場合、一致した全ての出目に対し、投資していたプレイヤーは投資マーカー1個につき1コインのボーナスを得ます。(ボーナス額も調整可能です。例:低頻度の出目には多めに設定するなど)
    • 例えば、あなたが「3」に投資しており、誰かがサイコロで「3」を出したら、あなたは通常の「パン屋さん」からの収入(1コイン)に加えて、投資ボーナスとして1コインを得ます。もし別のプレイヤーも「3」に投資していれば、そのプレイヤーも同様にボーナスを得ます。
    • サイコロを2個振る場合(合計出目)、合計値に対して投資効果が発動します。

プレイへの組み込み方と注意点

この「出目投資」ルールは、ゲーム開始前の簡単な準備と、サイコロを振った後の収入計算時に少しだけ処理が増えるだけです。ゲームの基本的な流れや勝利条件はそのままです。

まとめ

今回ご紹介した『街コロ』の「出目投資」アレンジは、サイコロの出目に少し戦略的な深みを加え、マンネリ化しがちなゲーム展開に新しい視点をもたらす手軽な方法です。

ゲーム開始時の数分の準備と、サイコロを振った時の簡単な追加処理だけで、ゲーム中の「どの目が出るか」というワクワク感が少し増し、他のプレイヤーの出目にも関心を持つようになります。低コストで序盤の収入を安定させたり、一か八かの高額出目に賭けたりと、新たな戦略の駆け引きが生まれる可能性があります。

いつもの『街コロ』に新鮮さが欲しいと感じたら、ぜひこの「出目投資」ルールを試してみてください。きっと新しい発見と楽しみが見つかるはずです。