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【キングドミノ】スタート位置選択で戦略が変わる!「自由配置キャッスル」アレンジ解説

Tags: キングドミノ, アレンジルール, スタート配置, マンネリ解消, ボードゲーム

いつものキングドミノに新鮮さを

ボードゲーム「キングドミノ」は、ドミノタイルを繋げて自分の王国を広げ、地形の種類と王冠の数で勝利点を競う、シンプルながら奥深いゲームです。中央に配置された城タイルを起点として、四方八方に王国を広げていくのが基本ルールです。しかし、何度かプレイしていると、城から広がる地形パターンが似てきたり、初期戦略が固定化されてしまったりして、少しマンネリを感じることもあるかもしれません。

この記事では、そんなキングドミノの体験をより豊かにするための簡単なアレンジルール「自由配置キャッスル」をご紹介します。ゲーム開始時の城の配置場所を少し変えるだけで、いつものキングドミノとは異なる展開や戦略が生まれる可能性があります。

「自由配置キャッスル」アレンジの概要

このアレンジは、ゲーム開始時に各プレイヤーの城タイルを、通常のルールのように自分の手前中央に置くのではなく、プレイヤーの任意または特定のランダムなルールに従って配置するというものです。これにより、ゲーム開始時点での初期地形がプレイヤーごとに異なり、その後のドミノ配置戦略に影響を与えることになります。

新しいルール/アレンジの詳細解説

元のキングドミノでは、ゲーム開始時に各プレイヤーは自分の色の城タイル1枚と、その城タイルに繋がるように初期ドミノタイル1枚(通常は平地のドミノ)を配置します。城タイルは通常、プレイヤーマットの中央手前(または中央に固定)に配置することが指定されています。

「自由配置キャッスル」アレンジでは、この城タイルを配置する場所を変更します。いくつかのバリエーションが考えられます。

バリエーション1:完全ランダム配置

  1. ゲーム開始時、各プレイヤーは自分の色の城タイルを1枚ずつ準備します。
  2. これらの城タイルを裏向きにしてよく混ぜます。
  3. 各プレイヤーは、自分のプレイヤーマット上の任意のマスに、この裏向きの城タイルを1枚ずつ配置します。他のプレイヤーの配置場所が見えないように、各自同時に行うか、衝立などを使って隠しながら行うと良いでしょう。
  4. 全員が配置し終えたら、タイルを表向きにします。
  5. その後、通常のゲーム開始時の手順(初期ドミノの配置など)に進みます。

このバリエーションでは、自分の城がプレイヤーマット上のどこに配置されるか全く予測できません。隅になるか、端になるか、あるいは中央に近い場所になるかは完全に運次第です。

バリエーション2:ドラフト配置

  1. ゲーム開始時、各プレイヤーは自分の色の城タイルを1枚ずつ準備します。
  2. 最初のプレイヤーから順番に、自分のプレイヤーマット上の任意のマスを選んで城タイルを配置していきます。
  3. 全員が配置し終えたら、通常のゲーム開始時の手順に進みます。

このバリエーションでは、プレイヤーは戦略的に有利だと思うマスに城を配置することができます。他のプレイヤーの配置を見ながら決めるため、プレイヤー間の駆け引きが生まれる可能性があります。例えば、特定の地形タイルを集めやすい端に配置したり、将来的に広大な地形を作れそうな場所に配置したり、あるいは他のプレイヤーの拡大を牽制できるような位置に配置したり、といった選択が考えられます。

プレイへの組み込み方と注意点

このアレンジを導入する際の組み込み方と、考慮しておきたい点です。

まとめ

今回ご紹介した「自由配置キャッスル」アレンジは、キングドミノのゲーム開始時の城タイル配置方法を変えるだけの非常にシンプルなルール変更です。しかし、この一点を変えるだけで、キングドミノのプレイ感は大きく変わる可能性があります。

いつもの中央からの拡張に慣れてしまった方も、このアレンジを試してみることで、毎回違った地形、違った戦略でキングドミノを楽しむことができるかもしれません。ランダムな配置による予測不能な面白さや、ドラフト配置による戦略的な駆け引きなど、新しい発見があることでしょう。

ぜひ、次のキングドミノのプレイで、この「自由配置キャッスル」アレンジを試してみてはいかがでしょうか。