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【ドミニオン】スタートデッキに変化を!「ランダム初期カード」アレンジ解説

Tags: ドミニオン, アレンジルール, 初期デッキ, カードゲーム, ボードゲーム

ドミニオンのスタートに新しい風を

多くのボードゲームファンに親しまれているカードゲーム、『ドミニオン』。毎回異なる王国カードのサプライから、デッキを構築していく楽しさが魅力です。しかし、繰り返しプレイしていると、ゲーム開始時の初期デッキ(銅貨7枚、屋敷3枚)からのスタートに、少しマンネリを感じることもあるかもしれません。最初の数ターンはほぼ同じような展開になりがちで、特定の戦術が有利になりやすい場面も見られます。

この記事では、そんなドミニオンの初期デッキに少し変化を加えることで、ゲーム開始直後から新鮮な展開を生み出すアレンジルール、「ランダム初期カード」を解説します。このアレンジは非常に手軽に導入でき、既存のゲーム体験に新たな刺激をもたらす可能性があります。

「ランダム初期カード」アレンジの概要

このアレンジはシンプルです。通常の初期デッキに含まれる銅貨の一部を、ランダムに選ばれた王国カードに置き換えてゲームを開始します。これにより、プレイヤーごとに初期デッキの内容が少しずつ異なり、ゲーム開始時の手札や初手のアクションが多様化します。毎回違ったスタートが切れるため、マンネリの解消に繋がります。

アレンジの具体的な手順

このアレンジを導入する際の具体的な手順をご説明します。ゲーム開始前の準備段階で行います。

  1. 置き換える銅貨の枚数を決める:

    • 各プレイヤーの初期デッキ(銅貨7枚、屋敷3枚)から、何枚の銅貨を置き換えるかを決めます。例えば、「銅貨1枚を置き換える」と設定します。最初は1枚から試してみるのがおすすめです。慣れてきたら2枚、3枚と増やしても構いませんが、初期デッキのバランスが大きく変わるため注意が必要です。
  2. 置き換えに使用するカードを決める:

    • 置き換える銅貨の代わりに、どのような王国カードを使用するかを決めます。最もシンプルなのは、そのゲームで使用するサプライの王国カードの中から選ぶ方法です。
    • 例えば、「コストが3以下の王国カード」や、「アクションカードのみ」、「勝利点カードや呪いカードを除くカード」など、使用するカードの種類に制限を設けても面白いでしょう。最初は「コスト3以下の任意の王国カード」とするのが分かりやすいかもしれません。
  3. ランダムにカードを選ぶ:

    • 手順2で決めた種類の王国カードをすべて集め、よくシャッフルします。
    • 各プレイヤーは、手順1で決めた枚数分だけ、このシャッフルされた山札からカードを引きます。これが、初期デッキに加わる「ランダム初期カード」です。
  4. 初期デッキを構築する:

    • 各プレイヤーは、通常の初期デッキに含まれる銅貨7枚から、手順1で決めた枚数分の銅貨を取り除きます。
    • 取り除いた銅貨の代わりに、手順3で引いた「ランダム初期カード」を加え、残りの銅貨、そして屋敷3枚と合わせて自分の初期デッキとします。
    • 例:銅貨1枚を置き換える場合、初期デッキは「銅貨6枚 + 屋敷3枚 + ランダムに引いた王国カード1枚」となります。
  5. ゲームを開始する:

    • 構築した初期デッキをよくシャッフルし、各プレイヤーは山札の上から5枚を初期手札として引き、ゲームを開始します。

コンポーネントに関して、特別なものは必要ありません。ドミニオンの基本セットや拡張セットに含まれるカードだけで実施可能です。元のコンポーネントを加工する必要も一切ありません。

プレイへの組み込み方と面白さの変化

このアレンジは、ゲーム開始時の準備段階で数分追加の手順を踏むだけで導入できます。プレイ中に特別な処理は必要ありません。

元のルールとの最も大きな違いは、最初のターンから各プレイヤーの手札に、銅貨や屋敷以外の王国カードが含まれる可能性が生まれる点です。これにより、以下のような新しい面白さが考えられます。

まとめ

ドミニオンの「ランダム初期カード」アレンジは、既存の初期デッキに少し変化を加えるだけで、ゲーム開始直後の展開に多様性をもたらし、マンネリを解消する手助けとなる可能性があります。毎回違ったスタートを切ることで、よりアドリブ性や対応力が試される、新鮮なドミニオン体験を楽しめるでしょう。

手軽に試せるアレンジですので、もしドミニオンのプレイが少し単調になってきたと感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひこの「ランダム初期カード」アレンジを試してみてはいかがでしょうか。新しい戦略の発見や、思わぬコンボが生まれる楽しさに出会えるかもしれません。