【カタン】ゲーム展開が読めなくなる?盗賊アレンジルール解説
カタンの盗賊がもたらすマンネリを解消する
ボードゲーム『カタンの開拓者たち』は、シンプルなルールながら奥深い戦略が楽しめる人気のゲームです。しかし、何度もプレイしていると、特定の強い数字に盗賊が置かれ続けて資源が枯渇したり、特定のプレイヤーが盗賊によって常に妨害されたりといった、ある程度パターン化された展開になることが時にあります。
このような状況は、ゲームの楽しさを少し損ねてしまう可能性も否定できません。そこで今回は、カタンのゲーム展開に新しい変化をもたらす、盗賊に関するシンプルなアレンジルールをご提案します。手軽に導入できる方法で、いつものカタンがより新鮮に感じられるようになるかもしれません。
盗賊アレンジルールの概要
ご紹介するアレンジルールは、基本的に元のルールの「7が出たら盗賊を移動させ、指定したタイルから資源カードを奪う」という流れを維持しつつ、盗賊の移動先に少し制限を加えるというものです。これにより、一度置かれた盗賊がいつまでも同じ場所に留まり続けるリスクを減らし、ゲーム全体の資源の流れをよりダイナミックにすることを目指します。
アレンジルールの詳細解説:移動先制限
このアレンジルールでは、「7の出目によって盗賊を移動させる際、直前の手番で盗賊が置かれていた地形タイルには移動させられない」という制限を加えます。
具体的な流れは以下のようになります。
- あるプレイヤーの手番でサイコロを振り、結果が「7」になりました。
- そのプレイヤーは、盤上のどこかにある盗賊を別の地形タイルに移動させます。
- 移動させた後、その地形タイルに隣接する開拓地や都市を持つプレイヤーから資源カードを1枚奪います(元のルール通り)。
- ここからがアレンジルールです: 次に「7」が出たプレイヤーは、盗賊を移動させる際に、直前の手番で盗賊が置かれていた地形タイルを移動先の候補から除外して移動先を選びます。
例えば、プレイヤーAの手番で7が出て、盗賊を「木材(出目5)」のタイルに移動させた(つまり盗賊が「木材(出目5)」のタイル上にいる状態)とします。 次にプレイヤーBの手番で7が出た場合、プレイヤーBは盗賊を移動させる際に、「木材(出目5)」のタイル以外の場所を選ばなければなりません。プレイヤーCの手番で再び7が出たら、その時点の盗賊の位置(例えば「羊(出目9)」だった場合)以外の場所を選んで移動させることになります。
このルールは「直前の手番で盗賊がいた場所」に限定されるため、もし間に7以外の出目が出て盗賊が移動しなかった場合は、その直前の手番で盗賊がいた場所が「直前の手番で盗賊が置かれていた地形タイル」とみなされます。
プレイへの組み込み方と注意点
このアレンジルールを導入する際は、ゲーム開始前に参加者全員でルール変更について確認します。特別なコンポーネントは必要ありません。盗賊を移動させる際に、直前にどのタイルに盗賊がいたかを参加者全員が把握しておくだけでプレイできます。
- 導入方法: ゲーム開始前に「今回は盗賊の移動先について、『直前に盗賊がいたタイルには移動できない』というルールでプレイしましょう」と合意するだけです。
- プレイ中の適用: 7が出た際に、移動先候補から直前のタイルを除外して選択します。
- 元のルールとの違い: 元のルールでは7が出たらいつでも好きな地形タイル(砂漠以外)に移動させることができますが、このアレンジでは直前の位置が禁止場所に追加されます。
- バランスへの影響: 特定の資源地帯に盗賊が固定される時間が減るため、人気の出目や隣接する開拓地が多い場所の資源も比較的枯渇しにくくなる可能性があります。また、特定プレイヤーへの連続的な妨害も起こりにくくなるため、全体としてゲームバランスが偏りにくくなることが期待できます。
- 想定される面白さの変化:
- 特定資源に依存する戦略が、盗賊によるリスクを少しだけ回避しやすくなります。
- 盗賊を移動させるプレイヤーは、直前の位置を考慮して、より戦略的に移動先を考える必要が出てきます。
- ゲーム終盤、特定の重要地点に盗賊を置いて妨害したい場合に、その直前の7の出目による盗賊の位置が重要になるなど、駆け引きが生まれます。
このルールは、カタンの根本的な戦略を大きく変えるものではありませんが、ゲーム中の小さな選択肢に変化を与え、結果として展開の多様性を高めることに繋がります。
まとめ
今回は、カタンの盗賊に焦点を当てたシンプルなアレンジルール「移動先制限」をご紹介しました。「直前に盗賊がいたタイルには移動できない」という小さな変更を加えるだけで、盗賊によるゲームの偏りを緩和し、新たな戦略や展開の可能性が生まれます。
いつものカタンプレイに少し新鮮さを加えたい、特定資源の枯渇による停滞を避けたいとお考えの方は、ぜひ一度このアレンジルールを試してみてはいかがでしょうか。きっと、いつもと違うカタンの面白さを発見できるはずです。